プレスリリースとは?メリットとデメリットを解説

プレスリリースとは?

広報業務、PRの要であるプレスリリース配信。Web・インターネット媒体(メディア)におけるプレスリリースはどのようなメリットがあり、どのようなデメリットがあるのでしょうか。広報業務を行った方はない方はプレスリリースと言われてもわからない方もいるでしょう。プレスリリースの初歩から、実際の配信までポイントを絞って解説します。

※本記事では以下より、メディアのことを媒体と記載しますが、メディアと同一の意味です。

対象読者 : これから広報業務をはじめる方。改めて広報、プレスリリースについておさらいをしたい方

この記事を読んで理解できること : Webのプレスリリースの初歩について理解できます

プレスリリースとは

プレスリリースとは報道機関・マスコミといった媒体社向けに告知する広報的手法です。本記事ではインターネット媒体に限定します。一般的には新商品リリースなど新しいことをはじめたことを媒体に伝えるために使用します。

プレスリリースの目的

ニュースサイト、情報サイトといった媒体への掲載が目的です。媒体には記事として掲載されます。媒体に取り上げてもらえさえすれば、広告とは違い、無料で掲載が可能です。なおかつ、掲載は広告欄ではなく、記事になるので信頼度が高くなります。広告は目を飛ばす人もいるでしょう。

取り上げられる確率は圧倒的に少ないですが、掲載されると効果が大きいのがプレスリリースです。

プレスリリースのメリット

ではプレスリリースにはどのようなメリットがあるでしょうか。

  • 情報サイト、ニュースサイトに掲載
  • 記事として取り上げてもらえることができれば広告よりも信頼度が高い
  • 無料で実施できる

プレスリリースのデメリット

一方、デメリットとはどのようなものでしょうか。

  • 掲載が確実ではない
  • 掲載内容のコントロールができない

プレスリリースの手順(図解)

プレスリリース配信をまだ行ったことがない方はプレスリリース配信が一体どういうものなのかの想像がつかないと思います。まずはイメージ図をご覧ください。

プレスリリースの手順(図解)

①媒体社に対して、プレスリリースを送付します。
②編集部がプレスリリースを確認します。
③編集部が記事化します。

以上のような流れは最も理想的です。実際はほとんどのプレスリリースが記事化されません。媒体社にとって「記事化したい!」と思うごく一部の内容しか記事にされません。

プレスリリースの方法

プレスリリースを配信するには「1.直接、媒体社に送付する」「2.プレスリリース代行会社に依頼する」という二種類の方法があります。ちなみに全てPR会社にお任せするという方法もありますが、ここでは省略いたします。

1.直接、媒体社に配信する

掲載を希望する媒体社に対して、直接プレスリリースを配信するという方法です。下記の図の①に当たります。

直接、媒体社に配信する流れ

直接、媒体社に配信する流れ

プレスリリースを送りたい媒体のサイトから、プレスリリース配信可能な問い合わせ先のメールアドレスを見つけます。サイトによってはフォームの場合もあります。見つけた連絡先に対して、プレスリリース文章を送付します。

メールアドレスは次回も送れるようにリストにしておきましょう。

配信先リストを探すのはかなり時間のかかる作業ですが、プレスリリースの配信先をまとめているページがありますので、紹介いたします。

プレスリリースを活用しよう!無料掲載できるプレスサイト39→37選まとめ ※9/10修正あり | 株式会社LIG

2.プレスリリース代行会社に依頼する

「メールアドレスのリストがない」「メールアドレスのリストを集める時間がない(めんどうだ)」という方は媒体社へのプレスリリース配信を有料で代行してくれるプレスリリース代行会社に配信を依頼するのがいいでしょう。下記の図②のように数百〜数千の媒体社にプレスリリースを配信してくれます。

プレスリリース代行会社に依頼する流れ

プレスリリース代行会社に依頼する流れ

プレスリリース代行会社は、数千という規模の媒体社連絡リストを持っています。一から配信するメールアドレスのリストを集める必要がありません。プレスリリース代行会社が用意しているプランによっては原稿作成や原稿校正や、掲載調査、効果測定、自社・提携媒体の掲載のサービスを受けることが可能です。

代表的なプレスリリース代行会社を紹介します。

@Press
料金:3万〜 配信可能媒体数:7,500〜

Value Press!
料金:1.8万〜 配信可能媒体数1,500〜

DreamNews
料金:1万〜 配信可能媒体数5,000〜

プレスリリースの作り方、書き方

まず前提として、プレスリリースの書き方において絶対的なルールは存在しません。送付先の媒体社の記者やライターが理解してくれればいいのです。ただ、おおよそのフォーマットはありますので、参考例を掲載します。

プレスリリース参考例

プレスリリース参考例

補足事項を説明します。

  • 枚数
  • タイトル
  • リード
  • 詳細説明
  • 会社・提供元紹介
  • お問い合わせ先

社名、住所、担当者(フルネームとルビ)、電話番号、FAX番号、メールアドレスなどを書きます。

プレスリリースを書くときのポイント

プレスリリースを書くとき、心がけたほうが良いポイントについて紹介します。

読みやすくする

記者・ライターは1日、何十〜百のプレスリリースに目を通します。その中でも確実に「読みやすく」する必要があります。

  • 魅力的な目を引くタイトルにする
  • リード文も大事、結論を先に伝える
  • 専門用語は少なく。わかりやすく

事実を正確に

媒体が恐れることは間違った情報を読者に伝えてしまうことです。事実を正確に伝えましょう。

  • 具体的な数値データを入れる
  • 出典や調査方法を必ず明記する

もっとプレスリリースの書き方について知るには

プレスリリースにはさまざまな書き方があります。もっと書き方について知りたい方へのヒントを書きます。

他社配信のプレスリリースを参考にする

ニュースリリースポータルの「News2u.net」では他社のプレスリリースが読めます。似ている業種や近いサービス提供社を探し、真似からはじめてみるのが近道です。

News2u.net

人気のプレスリリースを参考にする

@Pressの記事数ランキングでは、実際に掲載された数の多いプレスリリースの閲覧が可能です。人気のプレスリリースはなぜ人気なのかを分析することにより、掲載数の向上を目指しましょう。

@Press記事数ランキング

Googleで「プレスリリース 書き方」で検索すると、さまざまなサイトで書き方について解説しています。書き方について学ぶこととができます。

ニュースリリースとプレスリリースの違い

最後に、ニュースリリースとの違いを説明します。のプレスリリースと同じような言葉として、ニュースリリースという言葉があります。基本的にはニュースリリースとプレスリリースの違いはないようですが、厳密には、

  • ニュースリリース=情報をエンドユーザーに直接届ける。ニュースとして出す
  • プレスリリース=情報を記者などといったマスコミ・報道関係者向けに届ける。

という違いがあるようです。ただ、基本的には変わらないようですので、プレスリリースという言葉を使っていきます。


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1983年9月5日生まれ。北海道札幌市出身・在住。大学卒業後は東京へ。インターネット広告代理店のメディアプランナー、モバイルサービスディレクター経験後、札幌へ帰郷。SEOコンサルタント、iOSアプリディレクター、インバウンドマーケティングディレクターなどの職を経験し、2014年4月、個人事業主として「マーケティスト」を設立