私、赤沼俊幸はマーケティストの商標を取得しました。1区分、第35類です。せっかくの機会として、マーケティストの意味や名付けた経緯、商標を取得した理由を説明します。
目次
マーケティストは使われていない言葉でした
私が目にする限り、マーケティストという言葉を日本で使っている人はいませんでした。私がマーケティストという言葉を使う前はGoogleで日本語検索しても、マーケティストという言葉は出てきませんでした。「marketist」と英語で検索すると、英文での検索結果がちらほらある程度です。
日本ではまだ誰も使っていない「マーケティスト」という言葉を使うことによって、「新しい響きを感じてもらえる」「検索ではすぐ一位になるだろう」という狙いがありました。
そもそもマーケティストとは?
マーケティストというのは私、赤沼俊幸の個人事業主の屋号です。個人事業主を始まる前、どのような屋号にするべきかは相当悩みました。
屋号はつけなくても個人事業主登録できるのですが、マーケティングを提供していく立場として、ブランドやネーミングの重要性については説いていくつもりでした。ですので、やはり私も何かしら意味のある名前付けをしなければいけないと思っていました。
悩み続けた中、ふっと閃いたのが「マーケティスト」という言葉です。
マーケティストはWebマーケティングをする人?
最近聞いた話では、若い方がマーケティストを一般的な職種だと思い、「マーケティングする人」を「マーケティスト」という職種名だと思って社内に紹介し、聞いているほうは赤沼のことを話しているのか誤解していた、というエピソードを聞きました。誤解するほどその人にとっては普及していた、というのはとてもありがたいことです。
一般的に、マーケティングをする人というのは「マーケッター」と言います。
これは Marketing+er で Marketer となります。他の職種も同様で、
- デザインをする人は Design + er で Designer
- プログラムをする人は Program + er で Programmer
というようなerをつけるのが一般的です。
別に、istをつける言葉というのも存在します。
- アートをする人は Art + ist でArtist
- ピアノを演奏する人は Piano + ist で Pianist
- ギターを演奏する人は Guitar + ist で Guitarist
(※一方で、ドラムの人は Dram + er でDrummerといいます。不思議ですね)
英語の詳しい解説はここでは省きますが、ざっくりいうと、動詞については「er」、名詞は「ist」のようです。「マーケティングを行う人」については動詞になるようで、「er」がつき、マーケッターと呼ぶことが一般的です。
ただ、調べていく過程で、信念、主義、職業、立場には「ist」がつくという説明を目にしました。
私は世の中……特に北海道なのですが、「もう少しマーケティングをしっかりすれば良いビジネスができるのに」と思うことが多々あり、もっとマーケティングの考え方を広めたいと思い、独立した経緯がありました。ですので、マーケティングを広めていきたいという信念、主義、職業、立場として、マーケティングに「ist」をつけた言葉を使って活動してもいいんじゃないかと思いました。
このような理由から、信念を持ってマーケティングを行う人として、 Marketing + ist でMarketist(マーケティスト)としました。
また、冒頭でも書いたようにマーケティストは、言いやすく響きが良く(stで終わる言葉は語尾がスッとしている)、覚えてもらいすい、聞き間違いが少ない言葉という点でも気に入っています。
なぜ商標を取得したのか
商標を取得するには費用がかかります。なぜ商標を取得したのでしょうか。
マーケティストという言葉を大事にしたい
最も怖いストーリーを紹介します。
商標を取得せずに、私が「マーケティスト」という言葉を使っていき、「マーケティスト」が広がっていったとします。それに目につけた他人が「マーケティスト」という商標を取得します。そうすると、その他人は私に対して、「マーケティスト」の使用を禁止することができます。禁止された私は、私が使い始めたマーケティストという言葉を使用することができなくなってしまう可能性があります。
商標を取得した理由の1つは他人からマーケティストという言葉の使用を禁止されたくないというのがあります。閃き、使い続けているこのマーケティストという言葉を大事にしたいと思っています。
マーケティストというブランドにしたい
商標を取得した理由の2つ目は、マーケティストという言葉をブランドとして育み、ビジネスとして活用したいとも思っていることです。マーケティストという言葉を使い続けて2年以上が経ちますが、一発で覚えてもらい、言いやすく、これを第35類に関しては私の言葉にしたいと思っています。
「マーケティストに頼めば、マーケティングの悩みが解決できる」そういう信頼感のあるブランドにしたいと思っています。
商標として守られる。商標を取得する体験をしたかった
商標を取得すると、商標権の効力の範囲で言葉の使用が守られます。私は新サービスをコンサルティング・サポートする仕事が多く、そのときには必ずサービス名という「名前」について、考える機会があります。サービス名という「名前」を「ブランド」にしていくことも大事です。そのためには商標の取得も大事な業務のひとつです。商標という仕組みを味方につけるために商標を取得するべきです。
お客様に商標の取得を提案するためにも、まずは自分で商標の取得について体験しないと、商標を提案する説得力がないだろうと考え、取得したというの理由もあります。
おまけ 商標速報botにも掲載
私が大好きな「商標速報bot」にも掲載いただいていました!やったね!
[商願2015-9703]
商標:マーケティスト /
出願人:赤沼 俊幸 /
出願日:2015年2月3日 /
区分:35(広告業,経営の診断又は経営に関する助言,市場調査又は分析,商品の販売に関する情報の提供,コンピュータデータベースへの情報編集,マーケティング,ウェブサイトの…— 商標速報bot (@trademark_bot) 2015年2月22日
会社名、屋号、サービス名に商標は取得していますか?
あなたの会社名、屋号、サービス名に商標は取得していますか?
ビジネスとして活用し、他の人に使うのを禁止されたくない大事な言葉を持っている方はぜひとも商標を取得したほうがいいと私は思っています。商標取得を考えられている方、困っている方はご相談ください。