記事広告・タイアップ広告とは?メリットとデメリットを解説

記事広告・タイアップ広告とは?メリットとデメリットを解説

記事広告、タイアップ広告とは何でしょうか。実際の媒体資料を見ながら、メリット・デメリット、手法一覧、掲載までの流れを詳細解説します。

対象読者 : 記事広告・タイアップ広告について調べている方。記事広告、タイアップ広告の出稿を検討している方

この記事を読んで理解できること : 記事広告・タイアップ広告自体から、実際の料金例、メリットやデメリット、単なる媒体掲載ではなくブロガーを見る活用する方法、掲載の流れまでが理解できます。

記事広告・タイアップ広告とは?

特定媒体に記事を書いてもらう広告を、記事広告、またはタイアップ広告といいます。記事広告とタイアップ広告はほぼ同じ意味かと思いますが、媒体と連動すると、タイアップ広告と呼ぶことが多いという認識をしています。(※詳しい方はご指摘ください) 本記事では記事広告もタイアップ広告も同義だという認識の元、主に記事広告という言葉を使い、説明します。

広告業界内では「記事広(きじこう)」と略して呼びます。

記事広告の実例

実際に記事広告がどのようなメニューで、どのような掲載方法かを見て行きましょう。

Yahoo! JAPAN PR企画・プロパティタイアップ

まずはYahoo!JAPANのトップから集客できる訴求力抜群のYahoo! JAPAN PR企画の紹介です。

Yahoo! JAPAN PR企画

Yahoo! JAPAN PR企画はトップページにバナーを掲載し、PR企画ページでもYahoo! JAPANのコンテンツのように掲載されます。料金は1500万円からと(※調査当時)、かなり高額な部類に入ります。

「Yahoo! JAPAN – Yahoo! JAPAN PR企画一覧」のページから過去実施したPR企画の一部を見れます。

1500万円が予算を越えている場合は「Yahoo! JAPANプロパティタイアップ」という広告商品もあります。こちらはプロパティと呼ばれる各種カテゴリのトップから集客ができる記事広告。

Yahoo!JAPANプロパティタイアップ

(引用元・タイアップ広告 – Yahoo! JAPANへの広告掲載より)

Yahoo!JAPANはさまざまな方が見る媒体ですので、BtoC商品のプロモーションに向いています。

ITmedia – 記事企画「Special」

アイティメディアの記事企画「Special」とは、貴社の商材やサービスを専門の編集スタッフが編集記事風に仕上げる記事体広告/タイアップ企画の総称です。記事企画専用の誘導枠を中心に、アイティメディアが有する数多くのサイト特性を活かして各種バナーやテキストアド、メールマガジンなどを組み合わせた誘導メニューを策定し、効率よく読者を記事企画ページに誘導します。

アイティメディア株式会社:広告のご案内:記事企画「Special」より

アイティメディア株式会社:広告のご案内:記事企画「Special」

アイティメディア 広告料金表2014年 4月 P43より(※リンク先消失によりリンクを断念しました)

ITmedia Special2アイティメディア 広告料金表2014年 4月 P44より(※リンク先消失によりリンクを断念しました)

ITmediaでは約200万円から実施できます。BtoBのITシステムや、BtoCのIT系の商材が適しているといえるでしょう。

過去に行われた記事広告についてはアイティメディア株式会社:広告のご案内:記事企画「Specialから見れます。

Ameba芸能人・有名人ブログ記事マッチ

日本最大のブログ、Amebaの芸能人、有名人ブログに商品を紹介してもらう広告メニューです。

Ameba芸能人・有名人ブログ記事マッチ

(引用元)Ameba芸能人・有名人ブログ2014.1-5 Media Guide P5より

芸能人、有名人の知名度によって、料金が異なります。Amebaブログは女性ユーザーが多いので、女性に対しての認知を増やしたい場合は良いかもしれません。

記事広告のメリット

媒体の信頼性を借りることができる

例えば、ITmediaに記事を掲載する場合、ITmediaの読者は「ITmediaが特集している記事だから安心だろう」というように、あらかじめ信頼性が構築されている状態から記事内容を読んでもらえます。これは長い間、媒体と読者の間に築いてきた信頼性によるものです。一からメディアを立ち上げ、読者との信頼を築くには長い時間がかかるでしょう。記事広告はいきなり、この信頼を借りることができるのが大きいのです。

ブランド作りに優れる

すでに媒体に築かれているブランドのイメージをスライドして、自社のブランドイメージを強くすることが可能です。例えば、20代女性向けの商品を広告しようと思ったときは20代女性に人気のある媒体に記事広告を出せば、媒体のイメージを自社プランドのイメージに載せることができます。ネットのヘビーユーザーに記事広告載せるのは、はてなブックマークニュースがいいでしょう。

客観的な内容のため信頼度が高い

食べログを使うユーザーが多いように、多くの方は主観的な自社の宣伝よりも、誰かからの客観的な評価を好みます。記事広告は客観的な評価で書かれているため、信頼度に優れ、商品、サービスの良さについて信頼度を増します。

より深い理解を得られることができる

純広告と比べ、掲載できる量が圧倒的に多くなっています。商品、サービスのさまざまな魅力を読ませる文章と、写真によって豊富に伝えられます。

記事広告のデメリット

費用が高い(50万〜)

小さい媒体で50万くらいで、相場は100〜200万円くらいとなります。高いのだと、先ほどお見せしたYahoo!JAPAN PR企画で1500万というのもあります。

リーチできる人数が少ない

費用が高いわりにリーチできる人数が少ないです。掲載されている金額は制作費のみであることが多いため、実際には記事誘導までのバナーを別途、買う必要がありますので、単純なバナーよりもリーチできる人数は少なくなります。

自社サイトへの誘導が少ない

記事を一枚挟むため、自社サイトへ誘導できる数が少ないなります。単純なCPAというものは悪いでしょう。

掲載まで手間と時間がかかる

通常、依頼を受け、媒体社のライターが取材をします。ライターが取材の結果を文章にし、確認をしてもらいます。掲載までには一ヶ月以上の期間がかかるでしょう。

記事広告の手法

記事広告の中でも単に、(1)媒体に記事広告を掲載してもらう手法と、それ以外の手法があります。それ以外の手法としては、(2)ブロガーのブログに記事広告を掲載するという方法を紹介します。

(1)媒体に記事広告を掲載

最もメジャーな手法です。大手媒体であれば、記事広告のメニューが大抵あります。記事広告のメニューがない媒体でも”実は記事広告の実施が可能”な媒体というのはよくあります。記事広告を実施したい媒体がありましたら、媒体社に問い合わせてみましょう。

(2)ブロガーのブログに記事広告を掲載

さまざまなブログに記事広告を掲載することも可能です。ブロガーを束ねている会社に依頼する(A)ブロガーネットワークへの記事広告依頼、特定のブログASPへ記事広告を依頼する(B)特定ブログASPへの記事広告(C)直接、記事広告を依頼する三種類の方法が主にあります。

(A)ブロガーネットワークへの記事広告

ブロガーを束ねている会社がありますので、その会社に依頼を行い、各種ブロガーに記事を書いてもらう手法です。

(B)特定ブログASPへの記事広告

本記事で紹介したような「Ameba芸能人・有名人ブログ記事マッチ」のようなAmebaに依頼する手法です。

(C)直接、ブロガーなどに記事広告を依頼

ブロガーに直接依頼する手法です。金銭を支払い書いてもらう手法や、後述するPR的手法があります。

食べログの「ステマ事件」以降、ブロガーへの記事広告の風当たりは強くなっています。広告とわかるように明記しても批判を浴びている場合もあります。

一方、PR的手法が注目されています。ブロガーに働きかけますが、強制はしない方法です。ブロガーに対して、献本・サンプル品の配布を行ったり、イベントに招待したりします。強制ではないですが、記事を書いてもらうように働きかけます。場合によってはアンバサダーに任命する例などもあります。

記事広告掲載までの流れ

(1)媒体に記事広告を掲載

掲載までの流れは「申込→取材→記事化→確認→掲載」です。

  • 空き枠、掲載可否を確認します
  • 申込をします
  • 媒体社から打ち合わせや取材が入ります
  • ライターの方が記事にします
  • 申込した方が確認します
  • 掲載されます

(2)ブロガーのブログに記事広告を掲載

(A)ブロガーネットワークへの記事広告

  • 空き枠、掲載可否確認
  • 申込をします
  • 規定のものを納品します。掲載ルールを決めます。テキストや画像です。

(B)特定ブログASPへの記事広告

通常はAと一緒です。ただ、芸能人広告の場合はルールが別途あると思いますので、ご確認ください。掲載可否が厳しいのでをお気をつけください。

(C)直接、ブロガーなどに記事広告を依頼

連絡先があるものに関しましては直接依頼をします。記事広告を受け付けているブロガーとそうではないブロガーがいたり、明確に価格などのルールが決まっていない場合が多いと思いますので、交渉力が要求されます。

記事広告の注意点

※記事中に必ず記事広告である旨を明記しないと問題に
記事中には必ず、(PR)や(広告)という記事広告であることを記載しないと問題となります。もし記載せずに掲載した場合、ステルスマーケティング広告(通称、ステマ)というレッテルを貼られる可能性があります。


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1983年9月5日生まれ。北海道札幌市出身・在住。大学卒業後は東京へ。インターネット広告代理店のメディアプランナー、モバイルサービスディレクター経験後、札幌へ帰郷。SEOコンサルタント、iOSアプリディレクター、インバウンドマーケティングディレクターなどの職を経験し、2014年4月、個人事業主として「マーケティスト」を設立