5月5日はコドモの日でした。このコドモの日、正式な表記方法をご存知ですか?「子供の日」?「子どもの日」?「こどもの日」?
ドジっ子看板の子供のキャラクター「どじた」を制作している点からも気になって調べました。
目次
こどもの日
正解は「こどもの日」です。すべて平仮名の「こども」ですね。
さて、こどもを示す時に以上の3通りの表記方法があります。
- 子供
- 子ども
- こども
どれも正しいのですが、Web担当者がWebコンテンツ内に文章を書く場合、どのコドモを使用するのが適切でしょうか?
「子ども」と記載する経緯
「こども」の漢字は「子供」ですので、元々は「子供」と記載していました。しかし、テレビ、新聞などのメディア上で見る表記は「子ども」が圧倒的多数。ではなぜ「子ども」と表記するようになったのでしょうか?
戦後以降、特に2000年代から、
“「子供」の「供」という字は「お供」、すなわち子供が大人の附随物や所有物であると連想させるため”
子供・子ども・こどもの違いや使い分け。公文書での表記は?
という主張が増え、メディアでの記載も「子ども」が増えていきました。
文部科学省は「子供」表記に統一を呼びかける
しかし2010年代になって、表記に動きが出始めます。2013年、文部科学省は『常用漢字表』に 「子供」との記載があることから、公用文には「子供」と統一することを周知徹底させるように指示させます。(参考記事)
さらに民間からも「子ども」は俗解との声が上がります。2020年、国語辞典編纂者の飯間浩は「供」の字にまつわる差別的なイメージは「史実に基づいておらず、まったくの俗解です」と断言します。(参考記事)
Webで記載時にどの”コドモ”を記載するべきか
さて、ここからが本題です。Web担当者が気になるのは検索エンジンの「検索回数」。せっかくコンテンツを作成したからには多くの方に閲覧してもらいたいもの。検索回数が最も多いコドモはどの「子供」「子ども」「こども」でしょうか?
まずは「子供」「子ども」「こども」に対して、Googleがどのようなキーワードの捉え方をしているか検索結果画面を見てみましょう。
それぞれ違う検索結果です。検索結果が違う以上、Googleは厳密には別の言葉として、捉えているはずです。(もちろんGoogleは「子供」「子ども」「こども」に対してかなり関連が高い言葉として捉えているとも考えられます)
Googleトレンド検索回数を調べる
では各検索キーワードの検索回数はどう違うのでしょうか?検索回数を調べる方法はいくつかありますが、今回はGoogleの公式ツール、Googleトレンドを使用して比較してみましょう。
Googleトレンド「子供」「子ども」「こども」の比較より
青が「子供」、赤が「子ども」、黄が「こども」です。折れ線グラフを見れば一目瞭然、青の「子供」が最も多くなっています。次に黄の「こども」、一番少ないのは赤の「子ども」です。検索回数においては「子供」の検索回数が圧倒的に多く、差は 8 : 2 : 1ぐらいあります。検索回数を考えるのであれば、「子供」の表記をするべきでしょう。
まとめ「子供」「子ども」「こども」、どれを表記するべきか?
- 「子供」「子ども」「こども」で検索結果はそれぞれ違う
- 「子供」の検索回数が圧倒的に多い。差は 8 : 2 : 1
メディア上では多い「子ども」表記。しかしこれは俗解によって支持されたもの。本来の表記である「子供」のほうが漢字二文字で美しく、読み手にもスッキリとした印象を与えるはずです。Web上でも「子ども」表記のほうが多いかもしれませんが、実は検索回数が多いのは「子供」表記。他のWebが「子ども」表記を続けるのであれば、逆に「子供」表記のほうがライバルよりも多くの誘導数を獲得でき、さらなる検索エンジンからの誘導数増が見込めると考えています。私は「子供」表記をおすすめします。